川上未映子
久しぶりに本の虫になれた。
「きみは赤ちゃん」は川上さんの妊娠出産育児録で、なんとまぁ親切で血の通った(読者に対して誠実な)本だった。大好きな申真衣さんおすすめの作家で、前にビジュアルを確認した時とっても"粋"な感じが私の劣等感を刺激したのでその時は特にそれ以上調べずに終わった。
が、代官山のTSUTAYA書店でぶらぶらしていたら「きみは赤ちゃん」が平積みされており、その題名に興味そそられ手に取った。
猛スピードで読了。
妊娠の辛さ、どんな事をし、どんなことに悩み乗り越えたのか(だいたいが知らないうちに乗り越えてるパターン)を赤裸々に綴ってくれた。
妊娠後期になればなるほど夫のあべちゃんは存在感がなくなり(近くにはいるのに)、でも初期の時はあべちゃんはとっても存在感があって…その心の距離の変化が上手に描かれてて、秀逸だと思った。
で、結局はこれを読んだことで妊活スタートしようと遂に覚悟を決めるほどだった。
私も川上さん同じく、自分と夫の子供に会ってみたい。
そして私も絶対に無痛分娩を選択する。
エッセンシャル思考ねぇ…
Daigoが帯にいるのはいただけなかったが話題の「エッセンシャル思考」を買って途中まで読んでみた。まだ3分の1くらいだけどかなりいい質問があったから記録しとく。
今一つしかできないとする。あなたは何をする?
この問いに私は「出産、子育て」だと思った。あれだけ望んだ仕事で、今でも毎日朝7時半に出勤、夜8時まで働いても不本意ながら「楽しい」とたま〜に思ってしまうファッキン仕事なんかより断然夫の子供が欲しい。
多分この問いに我が弟は聞かずして、そして言わずもがな「面白いゲームを作る」なんだろうなぁ。
ちなみに夫に今日聞いてみた。
彼は東大卒、金男サックス(バッグヤード部門)に勤めるまぁまぁ優秀な男だが、「お笑い芸人」か「テニスプレーヤー」と真面目に言った。全くもって質問の趣旨を理解できない野郎だった。私の言い方も悪かったか…。夢の話じゃないんだよ。
そのあと呆れた私の顔を見て、急いで「ななちゃんと生活することか、ななちゃんと旅する」と言った。
なんなんだこいつは。とりあえず働く意欲がない。
この人の子供を産む…を唯一したい事にした私の人生、これからどうなるんだろう。
結局、とりあえず働こ、と思った。
毎日の記録とか何とか
明日からまたリモートワークに戻る夫のために観葉植物を買いに行った。昨日の私は仕事の大詰めで疲れてお風呂入らず、化粧落とさず、コンタクト外さず、の三大ズボラ行動をとってしまった。そんなことしたから大切な日曜日なのに起きたのは11時。そこからお風呂入って髪乾かして…家を出たのは12時過ぎ。外苑前のシェイクシャックで2キロくらい太った後は夫の相棒の観葉植物を探す旅へ。
青山にあるsolsopark行ったらどした!?ってくらい混んでて、それもピンと来るものがなく、それもさっきのシェイクシャックで急に血糖値があがったせいなのかなんなのか気持ち悪くなって、ベンチに座って夫に変なインドのインチキ数学者の話を聞かされた挙句、お返しに音楽家の話をしろと言われ(一応、私は音大卒)ヴィヴァルディの話をした。フィクション交えて面白おかしく「赤毛の司祭」の話をしてやった。
『春』のヴァイオリンパートを忠実に歌で再現しながら、表参道のFUGAへ。
そこで私はシェフレラホンコンカポックのカポちゃんに出会った。なんて可愛いんだ。斑(ふ)と呼ばれる黄色い部分がマダラに入っている。斑の箇所は光合成ができないから、日光をたっぷり浴びせないと斑は無くなってしまうというちょい手間をかけさせやがるところも愛くるしい。環境が変わるとストレスで最初の1ヶ月は落葉しちゃうというメンタルの弱さもそそる。
夫に「ななちゃん、これは捨てたりできないんだよ?」と言われ、命を預かる責任に多少足が震えたが、気持ちは変わらなかった。
カポちゃん末永くよろしく。きっと大木にしてやるからね。