川上未映子
久しぶりに本の虫になれた。
「きみは赤ちゃん」は川上さんの妊娠出産育児録で、なんとまぁ親切で血の通った(読者に対して誠実な)本だった。大好きな申真衣さんおすすめの作家で、前にビジュアルを確認した時とっても"粋"な感じが私の劣等感を刺激したのでその時は特にそれ以上調べずに終わった。
が、代官山のTSUTAYA書店でぶらぶらしていたら「きみは赤ちゃん」が平積みされており、その題名に興味そそられ手に取った。
猛スピードで読了。
妊娠の辛さ、どんな事をし、どんなことに悩み乗り越えたのか(だいたいが知らないうちに乗り越えてるパターン)を赤裸々に綴ってくれた。
妊娠後期になればなるほど夫のあべちゃんは存在感がなくなり(近くにはいるのに)、でも初期の時はあべちゃんはとっても存在感があって…その心の距離の変化が上手に描かれてて、秀逸だと思った。
で、結局はこれを読んだことで妊活スタートしようと遂に覚悟を決めるほどだった。
私も川上さん同じく、自分と夫の子供に会ってみたい。
そして私も絶対に無痛分娩を選択する。